令和元年、10月22日 天皇陛下が即位を国内外に宣明される「即位正殿の儀」が行われたことは、皇室の伝統行事として記憶に新しいですね。
その際に使われた 天皇陛下がお昇りになられたた「高御座」(たかみくら)と
皇后さまがお昇りになられた「御張台」(みちょうだい)が上野の東京国立博物館で特別公開されていたので、見学に行ってきました。
テレビの即位礼の中継では正面の高御座しか見ることができませんでしたが、東京国立博物館の特別公開では、正面、側面、裏側まで見ることができ、貴重な体験をしてきました。
皇室の伝統の素晴らしさを実感してきました。
上野 東京国立博物館での特別公開
アクセス
JR 上野駅の公園口出口から出てすぐ前の道路を渡ると上野公園に入っていきます。
国立博物館へは公園を入って徒歩約7分です。
公園に入ると案内地図があるのでそこで場所を確認。
上野公園内には、上野動物園、国立科学博物館、国立西洋博物館、東京芸術大学美術館、東京都美術館などたくさんの施設があるので、案内図でしっかり確認します。
案内の方もいらっしゃるので、安心です。
分かりやすく、行き方を説明して下さいました。
この横断歩道を渡った先に見えるのが、東京国立博物館です。
観覧料金
国立博物館の「高御座」と「御張台」の見学だけなら、無料です。
こんな貴重なものが無料で観られるなんて有難いですね。
入場には特別観覧パスが入り口で配られるので、首にかけて見学します。
帰りの出口で回収されます。
そのほか、国立博物館内の他の展示を見学するには入場料が必要です。
この特別観覧パスを首にかけて観覧します。
観覧の待ち時間
私は1月12日 に観覧しました。
11日からの3連休ということで、11時頃到着して待ち時間70分でした。
かなり並んでいました。
外国の方も並んでいらっしゃいました。
日本の皇室文化を知ってもらえるかと思うと、嬉しい気持ちになりました。
平日だともう少し空いているのかもしれません。
待ち時間を考えて、マフラー、手袋など防寒をしっかりしていくことをお勧めします。
並んでいる人の列。この列が後ろまでずーっと続いていていました。
いよいよ入場です。
入り口でセンサーによる荷物検査などがあります。
飛行機に搭乗するときに保安検査でくぐる検査機のようなところを通ります。
いよいよ「高御座」「御張台」が目の前に
こちらが天皇陛下がお昇りになられた「高御座」です。
高さ6.48m 幅6.06m 奥行5.45m
思ったより大きく荘厳なものでした。
こちらが皇后さまがお昇りになった「御張台」
「高御座」よりひと回り小振りになっています。
高さ5.67m 幅5.30m 奥行 4.77m
高御座の屋根の部分には大凰 1羽が飾られ、8本の円柱の先には小凰8羽が載せられています。
とても繊細な作りであることが、肉眼でもみられます。
側面から、見たところ。
奥が高御座、手前が御張台です。
皇后さまがお昇りになった御張台の屋根に当たる部分に鳳凰ではなく、鸞(らん)という瑞鳥(ずいちょう)
という像が載せられていました。
斜め後方から見た様子
真後ろからの高御座
この階段を天皇陛下が御束帯(ごそくたい)、皇后陛下が御五衣(おんいつつぎぬ)、
御唐衣(御唐衣)、御裳(おんも)をお召しになり、お昇りになられたのだと、テレビで拝見した姿を思い起こしていました。
観覧の様子
フラッシュをたかなければ、写真撮影できます。
外国人の方も興味深げに見学されていました。
囲いの正面までいって写真が撮れるようにアナウンスもあり、皆さん譲り合って、スムーズに写真撮影、観覧できていました。
その他の展示物
第2会場では、威儀物(いぎぶつ)といって即位礼の際に、儀式の威厳を整えるために太刀や弓、鉾などのことをいいます。
これらを持って儀式の左右に並び持つ人(棒持者)のすがたの展示もありました。
棒持者の装束
威儀物とよばれるもの
即位礼でこの装束を付けた人が宮殿中庭に立ち、威儀物も並ぶ予定でしたが、生憎の雨で宮殿の回廊に、人数を25名に絞って並んだそうです。
本来なら、78名が並ぶそうです。
壮大な宮中絵巻だったのではと思いを馳せました。
まとめ
壮大な皇室の伝統に触れられとても良い経験ができました。
オールド世代の私は、次回の即位礼があったとしても見ることができるのか定かではなかったので、この皇室の伝統にふれられたことは、とてもよかったです。
70分の待ち時間も苦にならなかった、そんな観覧でした。
東京での特別観覧が終わると、3月1日~3月22日まで京都御所でも無料で観られます。